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MayaやSoftimageなどによる3DCG制作研究ブログ
by ikeh-3dcg
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カメラ シェイク

カメラの揺れは、以前はトランスフォームノードで設定するしかありませんでしたが、Maya 2009からはカメラのアトリビュートにカメラシェイクの項目が追加され、カメラ本来の動きと分離できるようになりました。
カメラ シェイク_f0187616_961679.jpg

右クリックポップアップによる設定は、いつものように次の4種類があります。
(1) エクスプレッションの作成
例えばノイズ関数を使って、
horizontalShake = 0.1*noise(time) + 0.5;
verticalShake = 0.1*noise(time) + 0.5;
のような感じで記述します。手軽に揺れが作成できますが、実際の揺れのシミュレーションではありません。
(2) キーの設定
手間はかかりますが、アニメーションは確実な方法です。マッチムーブなどで得たモーションデータがあればキーに変換してリアルなシミュレーションができるでしょう。
(3) ドリブンキーの設定
Set Driven Keyをうち、別のオブジェクトなどに同期して揺れを作ります。たとえば移動するオブジェクトの位置と同期するなど。
(4) 新規テクスチャの作成
アニメートできるテクスチャの色を使って揺れに変換するのも手軽な方法です。この場合、アトリビュートエディタのどこを右クリックあるいはクリックするのかに注意します。
カメラ シェイク_f0187616_9425816.jpg

Aの部分で右クリックあるいはクリックすると、デフォルトの接続はなく、コネクションエディタが開きます。たとえばフラクタルのoutColorRとhorizontalShake、outColorGとverticalShakeが接続できますが、出力が同じなため対角線にしか揺れません。
正しく揺れを作成するためには、Bの部分を一つずつ右クリックし、テクスチャを二つ作って独立に揺れを設定します。このとき、テクスチャのoutAlphaがShakeにそれぞれ接続されます。テクスチャの時間にキー設定すればカメラシェイクが設定できます。またアルファの特性によりオフセットが生じるので、
alphaOffset = -0.5*alphaGain;
のエクスプレッションでオフセットを相殺しておきます。
カメラ シェイク_f0187616_9542320.jpg

オーバースキャンのシェイクでは、同じように前後の揺れが作成できます。
059.gif
by ikeh-3dcg | 2009-11-23 09:55 | Mayaワークショップ
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